[客観的事項]
客観的事項とは経営事項審査のことで、建設業者の施工能力や経営状況等を客観的な指標で評価し点数化す
ることです。審査項目は次の5項目となっています。
1:工事種類別年間平均完成工事高の評点
2:自己資本額及び職員数の評点
3:経営状況分析の評点
4:技術力の評点
5:その他の審査項目(社会性等)の評点
[主観的事項]
各発注機関が独自に評価し、点数化する項目です。大分県では次の5項目について評価されています。
1:工事成績
2:工事経歴
3:信用度
4:法令違反
5:建設業法違反による監督処分
[格付]
県が総合点数等により工事競争入札参加資格の等級を決定します。大分県では、土木工事、建築工事、電気
工事、管工事、ほ装工事については、A級、B級、C級及びDの4等級を設けており、各等級の格付をして
います。(各等級で総合点数等が高いと指名競争入札で有利になります。)
この格付により大分県が発注する工事に対しての設計金額が決まっています。格付は、総合点数の基準だけ
で決定されると思われがちですが、平均完成工事高及び技術職員によって、等級が下がってしまいます。
格付基準は毎年見直しされていますので、必ずチェックして下さい。
[経営審査・点数アップのポイント]
経営審査で点数をアップするには、自社の経営状況等をはっきり把握しておく必要があり、決算前から対策することをおすすめします。
次にどのようなことに注意すれば点数がアップするのか具体例を書きます。
1:販売管理費(役員報酬・保険料・交際費等)の削減をする。
2:役員賞与及び株主配当金を検討し、できる限り社外流出を防ぐ。
3:当期減価償却の計上をする。
4:完成工事未収入金(決算前)は現金回収する。
5:受取手形は(決算前)裏書譲渡する(手形割引はしない)
6:工事未払金及び支払手形の支払い及び決済は遅くする。
7:未成工事受入金は現金で受入する。(手形で受入しない)
8:短期借入金(決算前)の返済をする。
9:借入の利率を他金融機関と比較する。
10:遊休資産の処分をする。
11:業務災害の対策をする
12:労働福祉の状況を確認し、導入及び加入できるものがあればする。
13:社員に資格(技術・経理)を取得させる。
そして、最後に一番大事なことは、利益を出して自己資本を充実させると言うことです。上記の他に点数を
アップさせるポイントは、いろいろありますが、点数のことだけ考えてしまうと、資金繰り等に影響を及ぼ
す恐れがあるので、十分検討することが必要です。